シングルバーナーの選び方(前編) 2022.12.03
はじめてバーナーをお買い求めいただく際に、たくさんの機種の中から、ご自分に合った1台を選ぶことに迷われる方は多いかと思います。
今回はシングルバーナーを選ばれる際のご参考になればと思い、選び方のポイントを一例としてご紹介します。
※バーナーを選ぶ際の視点は、いろいろあるかと思います。今回の記事は、その視点のひとつとしてご参考になればと思います。
どんな調理をどこでするか?イメージしましょう!!
シングルバーナーにはいろいろな種類があります。
大きなゴトクを装備したモデルや、ゴトクが小さく軽量なモデル。
使用時にバーナーとガスボンベが一体になる直結型や、バーナーとボンベが離れていて調理がしやすい分離型。
また、使用する燃料にもガス式やガソリン式の違いがあります。それぞれの違いには、それぞれの利点がありますが「どの機種を選べばご自分の使用に合っているのか」を選ぶのは難しいかもしれません。
そのような時はまず「どんなクッカー(鍋)」を「どこで使うか」をイメージするとバーナー選択までの糸口になります。
まずは、使用するクッカーを選んでみましょう!!
バーナーよりも比較的選びやすいのがクッカーになるかと思います。そこで、まずはご自分が使うと思われるクッカーをイメージしてみましょう。バーナーを使ってどのような料理をしたいかイメージすると、クッカーの大きさやカタチが概ね見えてきます。
例えば、「2人分の調理を一度に行うこともあるのでやや大きめのクッカーを使う」とか、「レトルト食品を温めるためのお湯を沸かすことが目的なので小さなクッカーで十分」などをイメージします。そうすると使用するクッカーの大きさが見えてきます。
使用するクッカーが見えてきましたら、そのクッカーを基準にしてバーナーのゴトクサイズを見ます。(ゴトクとはクッカーを載せるための台です)ご自分が使用するクッカーをバーナーのゴトクに安定して載せられることが、バーナー選びの大きなポイントになります。ゴトクに対してクッカーが大きすぎたり小さすぎたりしないかチェックしましょう。
大きなゴトクを選べば小さい鍋でも対応できるように思いますが、実は大きなゴトクは、ゴトクの内側の隙間が広いことが多く、小さなクッカーを載せた時に、その隙間に鍋底が落ちやすく安定しないこともあります。また、ゴトクの大きさと火口の大きさは比例していることが多く、大きなゴトクのバーナーになるほど火口径も大きくなることが一般的と言えます。そのため、大きなゴトクで小さなクッカーを使用すると、バーナーの炎が鍋底よりも外へ逃げてしまい、効率良く鍋底を加熱できません。
ゴトクの大きさは「大は小を兼ねる」とは言えないところがあります。
お使いいただくクッカーの直径に近いサイズのゴトクを搭載したバーナーを選ぶことが、バーナーとクッカーの相性を見るポイントになります。店頭にクッカーとバーナーの展示品がある場合は、店舗スタッフの方に聞きながら実際にクッカーをバーナーのゴトクに載せてサイズ感をご確認いただくことをお勧めします。
バーナーには「直結型」と「分離型」があります!!
バーナーは、バーナー本体にガスボンベを直接取り付ける「直結型」と、バーナー本体とガスボンベが燃料ホースを挟んで離れている「分離型」に分かれます。
直結型は軽量かつコンパクト性を重視していることが多く、比較的ゴトクが小さいです。分離型はコンパクト性よりも調理のしやすさを重視しておりゴトクが大きく重心が低いので、大きめの鍋を使用しても安定した調理をすることができます。
軽量コンパクト性は「直結型」が勝りますが、調理のしやすさを優先したい方には「分離型」がお勧めです。
※「シングルバーナーの選び方(後編)」につづきます。後編では使用環境別の製品特徴とシチュエーション別のオススメ製品をご紹介します。