容器(ボンベ)の廃棄方法 2023.03.02
使いかけのCB缶やOD缶の廃棄に手間取り、溜め込んでいませんか?
ガスボンベには使用期限があります。みなさんがお持ちのカセットボンベ(CB缶)やアウトドア缶(OD缶)、ねじ込み式ボンベの製造年月日を、底面から確認してみましょう。
製造年月日の確認方法
SOTOのCB缶やOD缶の製造年月日は、
すべて数字で左図のように印字されています。
20170616 → 2017年6月16日
一方SOTOのねじ込み式ボンベの製造年月日は、数字とアルファベットで表記しています。
Ⓖ21L17
Ⓖ以下の数字2桁は西暦の下2桁:21(年)
続くアルファベットは、1月、2月、3月…という月が、それぞれアルファベットのA、B、C…に対応しています:Lはアルファベット順の12番目なので12月
最後の2桁は日にち:17(日)
よってこちらのボンベは、2021年12月17日製造になります。
※その他ガスボンベの製造年月日の記載についてはこちらから
ガスボンベの使用期限
ガスボンベの使用期限は約7年とされています。
長期間の保管をしていると、サビが出たり、内部パッキンの劣化からガス漏れが起こったりと危険です。早めに使いきるか、適切な方法で廃棄しましょう。
ガス抜きは必須
ガスボンベやスプレー缶による廃棄時の事故や火災は、毎年報告されています。
ゴミ収集車の荷台の中で、中身が残ったガスボンベが圧縮時に火災を起こしたり、台所でスプレー缶を廃棄しようと穴を開け、直後に給湯器をつけたことで滞留していたガスに引火するなど、不適切な廃棄方法が事故を引き起こしています。
お住まいの自治体ごとにガスボンベの廃棄方法は異なりますが、大前提として、ボンベ内のガスは使いきることです。
CB缶やOD缶を振って、「シャカシャカ」「チャプチャプ」など液体音がする場合は、ガスがまだ残っています。音がしなくなるまで使いきるか、ガス抜きを行いましょう。
一方ねじ込み式ボンベは、吸収体の内蔵により、ガスが入っていても振ったところで液体音はしません。音での残量確認はできないため、必ず使いきるか、ガス臭がしなくなるまでガスを抜きましょう。
さらに、自治体によっては穴開けを必要とする場合もあります。
ガスボンベに穴を開ける前に、ボンベの中に残っているガスを穴開け以外の方法で減らしてから、ボンベに穴を開けてください。ガスが多く残ったままの缶に穴を開けると、液体状のガスが勢いよく噴き出し危険です。圧力の急激な変化により、ボンベが非常に冷えて凍傷になる恐れがあります。
廃棄の方法
一連のガス抜きや穴開け作業には、専用の道具を使うと便利です。必ず風通しの良い屋外で、周りに火の気がないことを確認して行ってください。
SOTOのガス抜きツール ST-770は、「ガスボンベの穴開け」と、「穴を開けずにガスを抜く(OD缶やねじ込み式ボンベ)」の2通りの使い方ができます。
ガスボンベに穴を開ける際は、ガス抜きツールのフックを底の縁に引っ掛けて、ボンベの側面にガードを当て、てこの原理で押しつけることで刃を出し、穴を開けます。その際開ける穴の側に、使用者を含め人がいないことを確認してから作業をしてください。ガスが噴出する可能性があり危険です。
このツールでCB缶やOD缶、ねじ込み式ボンベの穴開けが可能です。また、一般的なCB缶用の穴開けツールでOD缶の穴開けをしようとすると、缶の厚みの違いから刃が負けてしまうことがありますが、こちらのガス抜きツールは刃物を作るようなステンレス製で厚みがあるため、OD缶もスムーズに穴開けが可能です。
また、このツールで穴を開けられるボンベは、底に縁があるものです。ボンベの底に縁がない化粧品や医薬品などのスプレー缶には対応していません。
一方、ガス抜きとしては、ガス抜きツールのプッシュピンをOD缶やねじ込み式ボンベの先端部に押し込み、ボンベを回してガスを抜きます。
CB缶はツールを使用せず、ボンベのステムを固い地面などに押しつけ、ガスを抜きます。
ガスの残量が多いボンベのガス抜きを行うと、ドロップダウンの影響でボンベが冷え、ガスの出が悪くなります。その場合は時間をかけてガスを抜きましょう。
まとめ:ガスボンベの廃棄方法
必ず風通しの良い屋外で、周囲に火の気がないことを確認して行いましょう
1. ガスを使いきるか、ガス抜きツールなどを使用してボンベのガスを空にする
2. そのまま廃棄するか、穴を開けて廃棄するかなど、自治体ごとの廃棄方法を確認する
3. 穴を開ける場合は、ガス抜きツールなどを使用する
どうしても中身が使いきれない場合は、自治体が回収してくれるケースもあるそうなので、お住まいの自治体の廃棄方法をご確認ください。
正しい廃棄方法を身につけ、安全にボンベを使用しましょう