夏場は特にご注意を。ガストーチの保管・取扱いについて
2025.08.28 読みもの
ご家族やご友人と過ごすキャンプに水辺でのバーベキュー、登山など。
真夏のレジャーには、大人も子供も胸がワクワクするような特別な魅力が詰まっています。
素敵な行楽の予定を立てるユーザー様も多くいらっしゃるこの時期こそ、必ず知っておいてほしいこと。それは「夏場における火器の取り扱い方」についてです。
SOTOには、これまで何十万人ものユーザー様を支えてきた「ガストーチ」と呼ばれるロングセラープロダクトがあります。
カセットボンベに取り付けて使用するタイプから、ガスを充てんして使用する小型のマイクロトーチまで、幅広いラインナップを展開。炙り料理や炭の火起こし、調理時に使用する燃焼器具やランタンへの着火、花火やお線香に火を灯すときなど、用途に応じてお選びいただけるのがSOTOガストーチの魅力です。
ガスボンベを使用する製品については、多くの方が取扱いに注意を払われていることと思います。
しかし、手のひらサイズで手軽にガスを充てんできるマイクロトーチについては、その便利さゆえに「意外と注意意識が薄くなりがち」という面もあるのではないでしょうか。
そこで今回は、そんな便利なマイクロトーチを夏場でも安心してご使用いただくために、改めて大切なことをお伝えしたいと思います。
高温(40℃以上)になりやすい環境や、車の中には絶対に放置しない
これは火器を扱う上では基礎的な知識。なぜ高温の環境に放置してはいけないのか、その理由をまとめてみました。
- トーチ内のタンクに充てんするのは液体ガス。
- 液体ガスは一定の温度になると気体ガスに変化する。
- 温度が高ければ高いほど、気化は促進される。
- 液体ガスが気体ガスに変わるときは体積が増える。
タンク内の気体のガスが必要以上に増えると、タンクが膨張したり破裂してしまう可能性が高まる。
また、ガストーチが高温を帯びるとどうなるのか、安全に配慮しながら夏場の屋外環境で実験してみました。

このように、タンクの部分が膨張してしまうことがお分かりいただけると思います。
膨張が進むとタンクにひび割れができ、ガスが抜けてしまうこともあります。
そしてもう一つ、マイクロトーチを安全にお使いいただくために気をつけておきたいポイントがあります。
それは「ガスの過充てん」です。まずはこちらをご覧ください。
タンク内のガス量はこの確認窓から確認することができます。
より安全にご使用いただくために、確認窓の7~8割ほどを目安に充てんしてください。
■正しい充てん方法について

マイクロトーチ本体にある充てん孔に、カセットボンベなどガスを注入させるボンベの先端を押し込むことで充てんすることができます。
なお、液体ガスを正しく充てんしていただくために、上の画像のように必ずトーチ本体を下/ボンベを上にした状態で行ってください。
■もしガスを入れ過ぎてしまった場合は…
「ちゃんと充てんできているのかな」とご不安のあまり、何回も充てんしてしまう方も多くいらっしゃいますが、そうするとガスが満タン状態になってしまうことも。
確認窓を確認して、ガス量が満タンまで入っている場合は、ガストーチ本体を下に向けて、先細タイプの割り箸など先端が尖ったものでガス注入口を押すとタンク内のガスを抜くことができます。
日本国内の夏は年々気温が上がる一方。熱中症対策と同様に、火器の扱いにも十分な気配りを行い、安全な夏のひとときをお過ごしください。