「親子で体験!火育ワークショップで楽しく学ぶ火の価値と安全な使い方」
2024.10.29 読みもの
新富士バーナーは、2024年10月に東別院境内で開催された「ドデ祭」のハピキャンブース内にて「火育ワークショップ」を実施しました。
革をカッターで切って編み、バーナーを使って熱した金属棒で革に模様をつけ装飾を施すなかで、大人も子どもも楽しみながら炎の扱い方やその価値を体験していただきました。
今回記事では、当日のワークショップの様子をお届けします。
1.革の選定〜下書きとカット
まず、革の色を選び、カットするラインの下書きをしてからカッターを使いカットしていきます。
カッターを使ったことはあっても、紙とは違って硬い革をカットするのに苦戦する方も多くいましたが、
「カッターの刃を、自分を含めた人の方に向けないように」
「カッターを引くときは先に自分の指が出ていないことを確認」
「使い終わったらすぐに刃をしまう」
といったことに気をつけながら、安全に作業を進めていきました。
2.革の編み込み
次に革の編み込み工程。「端がつながった状態の革を編み込むことなんてできるの?」といった疑問の声も多くありましたが、「マジック編み」という方法でできちゃいます。
気になる方は調べてみてください。
この作業は少し難しい部分でしたが、なんとか全員完成にこぎつけることができていました。
3.バーナーを使った装飾
ワークショップのクライマックスは、バーナー(アミカス SOD-320)を使った革への装飾です。
大人も子どもも、バーナーを初めて使う方が多く、点火の瞬間「ボッ」という音に驚きの表情を見せる方も少なくありませんでしたが…
実際に火を見て使ってみると、火の楽しさにハマる子が続出しました。
「日中は青い炎が出ていても見えないことがあるため、火口付近に手を出さない」
「火を消した後も周りの金属が熱くなっていることがあるので火口付近は触らない」
といった、やけどに対する注意点に気をつけながら、バーナーで千枚通しを加熱し、その熱を使って革にデザインを焼き付けます。
最後に、糸でボタンをつけブレスレットの完成。
このワークショップの中で、楽しくブレスレットを作りながら、火を安全に扱う方法や、その便利さ、そして火の楽しさを体感していただけたと思います。
また、機会があればぜひご参加ください。
ギャラリー
新富士バーナーの「火育(ひいく)」コンセプト
私たちの暮らしには、電気やガスなどのさまざまなエネルギー源がありますが、
それぞれが得意とすることがあり、シーンに応じて使い分けられています。
オール電化が進む現代社会では、日常生活で炎に触れる機会が減り、大人でも火の扱い方を知らない方が増えていると感じています。
そのため、新富士バーナーが大切にしている「火育(ひいく)」は、全ての方を対象として炎の使い方やその価値(熱 灯 癒 溫 煙)を再発見してもらう活動です。
「育」の字がつくと子ども向けのイメージをもつ方も多くいらっしゃるかもしれませんが、子どもではなく大人を対象として、そして、親から子へ、子から孫へとその知識を伝えていただきたいと考えています。
例えば、地震などの自然災害発生時、電気やガスが使えなくなったとき、携行できるカセットガスを燃料として、温かいごはんを食べたり、暖を取るなど、炎が役立つ場面もあります。
もしものときに、炎を安全で便利に活用していただくための第一歩として、「火育(ひいく)」では、炎から得られる価値を再認識し、安全に扱うための知識やスキルを、楽しく学んでいただけるよう取り組んでいます。